ビタミンEの摂取が少ない状態が続くと、ビタミンE欠乏症になるリスクがあります。普通に食事ができている現代ではほとんど見られませんが、発展途上国ではよく見られるそうです。中でも『乳児がビタミンE欠乏症の状態で生まれてくる』ということが多いそうです。特に欠乏症で生まれてきた早産児は、溶血性貧血(赤血球が壊れている状態)を発症する場合もあります。ビタミンE欠乏症は、歩行困難や筋力低下などを引き起こします。ただし、成人になると脂肪組織にビタミンEを蓄えているために、これらの症状が出ることはまずありません。欠乏症になってしまった場合には、食事はもちろん、サプリメントを摂取することで改善するそうです。ビタミンEは植物性の油が主な摂取源となっているため、多少の脂肪と共に摂取すると、効率よく吸収されるそうです。